Pythonでは、一つの条件文の中に別の条件文(これをネストした条件文と呼びます)を書くことができます。これを利用することで、より複雑な判断を行うことができます。
以下に、条件のネストの基本的な形式を示します。
if 条件1:
# 条件1が真 (True) の場合に実行されるコード
if 条件2:
# 条件1と条件2の両方が真 (True) の場合に実行されるコード
上記のコードでは、まず「条件1」がチェックされます。もし「条件1」が真(True)ならば、次に「条件2」がチェックされます。もし「条件2」も真(True)ならば、最後のコードブロックが実行されます。つまり、この最後のコードブロックは、「条件1」と「条件2」の両方が真(True)であるときにだけ実行されます。
以下に、ネストした条件文の具体的な例を示します。
weather = "rainy"
umbrella = False
if weather == "rainy":
print("It's raining.")
if umbrella:
print("But you have an umbrella.")
else:
print("And you don't have an umbrella.")
この例では、まずweather == "rainy"
という条件がチェックされます。もし真(True)ならば、"It's raining."
と表示します。そして、次にumbrella
という条件がチェックされます。もし真(True)ならば、"But you have an umbrella."
と表示します。もし偽(False)ならば、"And you don't have an umbrella."
と表示します。
このように、ネストした条件文は、一つの大きな問い(ここでは「今日は雨が降っているか?」)とそれに続くより具体的な問い(ここでは「傘を持っているか?」)を一緒に扱うことができます。それらを一緒に扱うことで、より複雑な判断や行動をプログラムすることが可能となります。