Pythonでエラーや例外が発生したとき、それを無視するのではなく適切に処理することが重要です。そのためには、tryとexceptというキーワードを使います。
tryとexceptを使用すると、エラーや例外が発生する可能性のあるコードを「試し(try)」て、問題が発生した場合には「捕捉して(except)」処理することができます。
try:
# 例外が発生する可能性のあるコード
except 例外の種類:
# 例外が発生した場合に実行するコード
以下に、tryとexceptを使用した具体的な例を示します。
try:
print(5/0) # これはZeroDivisionErrorを引き起こす
except ZeroDivisionError:
print("You can't divide by zero!")
このコードでは、まず5を0で割ろうとします。しかし、0で割るという操作は定義されていないため、PythonはZeroDivisionErrorというエラーを発生させます。このエラーはtryブロック内で発生するため、exceptブロックが実行され、”You can’t divide by zero!”と表示されます。
複数の種類の例外を捕捉することも可能です。それぞれの例外タイプに対して別々のexceptブロックを用意することで、それぞれ異なる方法で例外を処理することができます。
try:
# 何かの処理
except ZeroDivisionError:
print("You can't divide by zero!")
except ValueError:
print("Invalid input!")
このコードはZeroDivisionErrorとValueErrorの2種類の例外を個別に捕捉します。ZeroDivisionErrorが発生すると”You can’t divide by zero!”と表示し、ValueErrorが発生すると”Invalid input!”と表示します。
try/exceptを使うと、プログラムがエラーを引き起こすと即座に停止するのを防ぐことができます。代わりに、エラーを適切に処理して、プログラムがエラー発生後も続行できるようにすることが可能です。
