[Dart / Flutter]文字列の置換 replaceAll()

文字列の中で繰り返し現れる部分や特定のフレーズを、他の文字列に置き換える時に使用するのがreplaceAllメソッドです。このメソッドを使うと、文字列の変更や更新がとても簡単になります。

文法・構文形式

String replaced = originalString.replaceAll(pattern, replacement);

  • replaced: 置換後の文字列
  • originalString: 置換元の文字列
  • pattern: 置き換える対象となる文字列
  • replacement: patternにマッチする部分を置き換える新しい文字列

replaceAllメソッドは、指定したパターン(部分文字列や正規表現)にマッチする文字列のすべてのインスタンスを、新しい文字列で置き換える機能を提供します。このメソッドは、新しい文字列で検索したパターンを置き換えた結果の文字列を返します。

利用場面

  1. テキストの中の誤情報や古い情報を新しい情報に置き換える時。
  2. テンプレートテキストのプレースホルダを具体的な値で置き換える場合。
  3. 特定の文字や記号を取り除く、あるいは変更する場合。

単純な文字列の置換

文字列「Dart」を「Flutter」に置き換えます。

String text = "I study Dart programming.";
String newText = text.replaceAll("Dart", "Flutter");
print(newText); // "I study Flutter programming."と表示

複数のマッチング箇所を置換

replaceAllは、マッチしたすべての文字列「Dart」を「Flutter」に置き換え「Flutter is fun. I love Flutter!」と表示します。

String info = "Dart is fun. I love Dart!";
String updatedInfo = info.replaceAll("Dart", "Flutter");
print(updatedInfo); // "Flutter is fun. I love Flutter!"と表示

特定の文字の削除

「$100.50」から$を削除して「100.50」と表示します。

String price = "$100.50";
String amount = price.replaceAll("$", "");
print(amount); // "100.50"と表示

メリット
  • 任意の部分文字列を容易に変更、除去、置き換えることができる。
  • 大量のデータでも効果的に文字列の操作ができる。
デメリット
  • 非常に大きな文字列や頻繁な置換を行うと、パフォーマンスが低下することがある。
  • マッチングする文字列が存在しない場合、元の文字列がそのまま返されるので、注意が必要。

replaceAllは、Dartプログラムの中で文字列の操作を簡単かつ効果的に行うための便利なツールです。このメソッドの機能を理解し、適切に使用することで、テキストデータの処理や加工が劇的に楽になります。