［Python］セットのメソッドと組み込み関数

Pythonのセット（set）は、数学の集合と同じような性質を持ちます。これには、ユニークな要素の集まりを保持するという特性があります。また、Pythonのセットは、いくつかの便利なメソッドを提供しており、これらを使うことでセットの要素を操作したり、セット間で操作を行ったりすることができます。

add()

セットに要素を追加します。

fruits = {"apple", "banana", "cherry"}
fruits.add("orange")
print(fruits)  # 結果: {'orange', 'apple', 'banana', 'cherry'}

remove()

セットから要素を削除します。要素がセットに存在しない場合はエラーが発生します。

fruits = {"apple", "banana", "cherry"}
fruits.remove("banana")
print(fruits)  # 結果: {'apple', 'cherry'}

discard()

セットから要素を削除します。要素がセットに存在しない場合でもエラーは発生しません。

fruits = {"apple", "banana", "cherry"}
fruits.discard("banana")
print(fruits)  # 結果: {'apple', 'cherry'}

clear()

セットから全ての要素を削除します。

fruits = {"apple", "banana", "cherry"}
fruits.clear()
print(fruits)  # 結果: set()

union()

二つのセットの和集合を返します。

set1 = {1, 2, 3}
set2 = {2, 3, 4}
print(set1.union(set2))  # 結果: {1, 2, 3, 4}

intersection()

二つのセットの積集合を返します。

set1 = {1, 2, 3}
set2 = {2, 3, 4}
print(set1.intersection(set2))  # 結果: {2, 3}

difference()

二つのセットの差集合を返します。

set1 = {1, 2, 3}
set2 = {2, 3, 4}
print(set1.difference(set2))  # 結果: {1}

これらのメソッドを使うことで、セットの要素の追加、削除、結合など、様々な操作が可能となります。これらを理解し、適切に使い分けることが大切です。