Pythonではセット(set)内包表記を用いることができます。これはリスト内包表記や辞書内包表記と同様に、コードを簡潔に書くための方法です。具体的には、セット内包表記は、一つのセットを用いて新しいセットを生成する際に便利です。
例えば、次のコードは0から9までの整数のセットを生成します。
numbers = {x for x in range(10)}
print(numbers) # 結果: {0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9}
ここでは x for x in range(10)
という表記を用いています。これは「0から9までの各数値について、その数値を要素とする」という意味です。
セット内包表記では、条件を追加することも可能です。例えば、次のコードは0から9までの整数のうち、偶数だけのセットを生成します。
even_numbers = {x for x in range(10) if x % 2 == 0}
print(even_numbers) # 結果: {0, 2, 4, 6, 8}
ここでは if x % 2 == 0
という表記を追加しました。これは「数値xが2で割り切れる場合のみ、xを要素とする」という意味です。
このように、セット内包表記を用いると、簡潔かつ直感的なコードでセットを生成することができます。