関数は特定のタスクを実行し、その結果を呼び出し元に返すことができます。この「返される結果」を関数の戻り値と呼びます。
Pythonでは、関数の戻り値はreturn
ステートメントを使用して指定します。return
ステートメントに続く値や式が関数の戻り値となります。
def add(a, b):
return a + b # The value of 'a + b' is the return value of this function.
return
ステートメントが実行されると、関数は即座に終了し、指定した値が呼び出し元に返されます。関数にreturn
ステートメントがない場合、またはreturn
ステートメントに何も続かない場合、関数はNone
を返します。
関数の戻り値は、関数呼び出しを含む式の結果として使用されるか、または変数に代入されることができます。以下に例を示します。
def add(a, b):
return a + b
result = add(5, 3) # 「result」には、「add(5, 3)」の戻り値である 8 が保持されます。
print(result) # 8 が出力されます。
また、戻り値は直接他の関数に渡すことも可能です。例えば。
def square(n):
return n * n
def increment(n):
return n + 1
result = square(increment(3)) # 「increment(3)」は 4 を返し「square(4)」は 16 を返すため「result」は 16 になります。
以上が「関数の戻り値」についての説明です。関数の戻り値を理解することは、より複雑なプログラムを作成するための基礎となります。