プログラミングにおける関数とは、特定のタスクを実行するためのコードの集合であり、このコードの集合に名前を付け、必要に応じて何度でも呼び出すことができます。関数は一般的には、入力(引数)を取り、出力(戻り値)を返します。
関数の主な目的は、コードの再利用性を向上させ、プログラムをより理解しやすく、管理しやすい部分に分割することです。それぞれの関数は特定のタスクに焦点を当て、他の部分から独立して動作します。これにより、各部分を個別にテスト、デバッグ、再利用することが可能になります。
Pythonでは、関数を定義するためにdef
キーワードを使用します。関数定義の基本的な構文は以下のとおりです。
def function_name(parameters):
"""docstring"""
statement(s)
return output
ここで、function_name
は関数の名前で、parameters
は関数が受け取る入力のリストです(パラメータがない場合もあります)。docstring
はオプションで、関数の説明を記述するためのものです。statement(s)
は関数が実行するPythonのステートメントを表します。return
ステートメントは関数が返す出力を指定します(すべての関数が明示的な出力を返すわけではありません)。
以下に簡単な関数の例を示します。
def greet(name):
"""This function greets the person passed in as parameter"""
print(f"Hello, {name}. Good morning!")
この関数greet
は、パラメータname
を受け取り、その名前で挨拶を印刷します。この関数は戻り値を返しません。
関数を定義したら、それを使用するためには呼び出す必要があります。例えば。
greet('Alice')
このコードを実行すると、”Hello, Alice. Good morning!”というメッセージが表示されます。
これが関数の基本的な概念とPythonでの関数の定義方法です。