関数の定義に加えて、その関数の役割と使い方を説明する文書化(ドキュメンテーション)も重要です。このセクションでは、Pythonにおける関数のドキュメンテーションについて解説します。
ドキュメンテーションは、コードが何をするのか、なぜそのようにするのかを説明するためのものです。特に大きなプロジェクトや他の人と協力して作業をする場合、ドキュメンテーションは必要不可欠です。
良いドキュメンテーションは、他の開発者があなたのコードを理解し、修正し、再利用するのを助けます。また、あなた自身が数週間、数ヶ月後に自分のコードを見返したときにも、その時の思考を思い出すのに役立ちます。
Pythonでは、関数のドキュメンテーションは通常、関数定義の直後に来るコメントで、docstringと呼ばれます。
def add(a, b):
"""
Adds two numbers together and returns the result.
Parameters:
a (int or float): The first number.
b (int or float): The second number.
Returns:
int or float: The sum of the two numbers.
"""
return a + b
このdocstringは、関数が何をするのか(2つの数を足し合わせて結果を返す)、どのような引数を取るのか(2つの数)、何を返すのか(2つの数の和)を説明しています。
Pythonには標準的なdocstringのスタイルがいくつかあり、PEP 257にはその一部が記載されています。最終的にどのスタイルを選択するかは、あなたやあなたのチームの判断になります。
以上が「ドキュメンテーション」についての説明です。