「定数」とは、その値が変わらない変数のことを言います。しかし、Pythonには他の一部のプログラミング言語のような組み込みの定数型は存在しません。そのため、定数として扱う変数は実際には変数で、プログラムの中でその値が変わらないようにする責任はプログラマー自身にあります。
一般的に、定数はプログラム全体を通じてその値が変わらないと想定される値に対して使われます。例えば、円周率(Pi)、重力定数などは一般的に定数として扱われます。
Pythonの慣習として、定数は全て大文字の名前を使って表現されます。これにより、その名前が定数であることを示し、その値を変更すべきでないことを示唆します。
定数を「定義」するには、変数と同じように名前を付けて値を割り当てます。しかし、その名前は全て大文字であるべきです。例えば、円周率を表す定数を定義するには次のようにします。
PI = 3.141592653589793
ここで、PI
という名前の定数に浮動小数点数 3.141592653589793
を割り当てています。
また、重力定数を表す定数を定義するには次のようにします。
GRAVITY = 9.8
ここで、GRAVITY
という名前の定数に浮動小数点数 9.8
を割り当てています。
定数は値が変更されないため、プログラムの中で一度定義されると、その後その値を変更することはありません。もし定数の値を変更しようとした場合、それはプログラミングの間違いであり、バグの原因となる可能性があります。したがって、定数の値を一度定義したら、それを変更しないように注意すべきです。
定数はその名前からもわかるように、値が「一定」であるべき変数で、その値はプログラム全体を通じて変更されるべきではありません。