Pythonの関数では、引数の扱いに柔軟性を持たせるために、デフォルト引数とキーワード引数という2つの特性を利用することができます。
デフォルト引数は、関数が呼び出されたときに引数が提供されなかった場合に使用されるデフォルトの値を設定することができます。これにより、関数の呼び出し方に柔軟性を持たせることができます。
def greet(name='world'): # 「name」のデフォルト値は「world」です。
print(f"Hello, {name}!")
この関数は、引数が提供されない場合には「world」を名前として使用します。
greet() # 出力: "Hello, world!"
greet('Alice') # 出力: "Hello, Alice!"
キーワード引数は、関数呼び出し時に引数の名前を指定することで、引数の順序を自由に変えられるようにする特性です。
def full_name(first, last):
print(f"{first} {last}")
通常、この関数は2つの引数を順番に受け取ります。
full_name('Ada', 'Lovelace') # 出力: "Ada Lovelace"
しかし、キーワード引数を使用すると、引数の順序を自由に変えることができます。
full_name(last='Lovelace', first='Ada') # 出力: "Ada Lovelace"
これは特に引数が多い関数で役立ちます。それぞれの引数が何を表しているのかを明示的に示すことができます。
以上が「デフォルト引数とキーワード引数」についての説明です。これらの特性を理解することで、Pythonの関数をより効率的に利用することが可能となります。