Pythonでは、ブーリアン型(bool)から他の型へ、またはその逆の変換も可能です。ブーリアン型とは、True
またはFalse
の値を持つデータ型のことを指します。これらの値は、それぞれ数値として1
と0
に対応します。以下に、それぞれの変換方法について詳しく見ていきましょう。
ブーリアン型から整数型、浮動小数点型、文字列型への変換は、それぞれint()
, float()
, str()
関数を使用します。以下に例を示します。
bool_val = True
print(type(bool_val)) # <class 'bool'>
int_val = int(bool_val)
print(int_val) # 1
print(type(int_val)) # <class 'int'>
float_val = float(bool_val)
print(float_val) # 1.0
print(type(float_val)) # <class 'float'>
str_val = str(bool_val)
print(str_val) # "True"
print(type(str_val)) # <class 'str'>
ここでは、最初にブーリアン型のTrue
を変数bool_val
に代入し、そのデータ型を確認しています。その後、それぞれの関数を使用してbool_val
を他の型に変換し、新たな変数に代入しています。そして、それぞれの値とデータ型を表示すると、ブーリアンのTrue
が整数の1
、浮動小数点数の1.0
、文字列の”True”に変換されたことがわかります。
また、整数型、浮動小数点型、文字列型からブーリアン型への変換を行う場合はbool()
関数を使用します。以下に例を示します。
int_val = 0
float_val = 0.0
str_val = ""
print(bool(int_val)) # False
print(bool(float_val)) # False
print(bool(str_val)) # False
ここでは、整数の0
、浮動小数点数の0.0
、空文字列””をそれぞれブーリアン型に変換しています。その結果、それぞれFalse
となります。Pythonでは、整数の0
、浮動小数点数の0.0
、空文字列””、リストや辞書などの空のコレクションは全てFalse
と評価されます。それ以外の値は全てTrue
と評価されます。
このように、Pythonのint()
, float()
, str()
, bool()
関数を使うことで、ブーリアン型と他の型間の変換が可能です。