Pythonでは、一度に複数の変数に値を割り当てることが可能です。これを「一括割り当て」または「同時割り当て」とも言います。この機能を使うと、一行で複数の変数に値を割り当てることができます。これはコードを簡潔にするだけでなく、特定のアルゴリズムを実装する際に便利な場合もあります。
一括割り当ての基本的な形式は次のようになります。
x, y, z = 1, 2, 3
これにより、変数 x
には値 1
が、変数 y
には値 2
が、変数 z
には値 3
が割り当てられます。
同じ数の変数と値がなければならないことに注意してください。つまり、左側の変数の数と右側の値の数は一致しなければなりません。一致しない場合、Pythonはエラーを出します。
一括割り当ては、同じ値を複数の変数に割り当てるときにも便利です。例えば。
x = y = z = 0
これにより、変数 x
、y
、z
はすべて値 0
を持つようになります。
また、一括割り当ては変数の値をスワップ(交換)するときに非常に便利です。例えば。
x, y = 1, 2
x, y = y, x
2行目の一括割り当てにより、x
の値と y
の値が交換されます。このため、このコードが実行された後では x
の値は 2
で、y
の値は 1
になります。
一括割り当ては、Pythonが提供する強力で便利な機能の一つであり、Pythonのコードを簡潔で読みやすくするのに役立ちます。