[Linux]NTPサーバーの設定と確認

現在のタイムゾーンの確認

timedatectlコマンドで確認します。

[ignote@localhost ~]$ timedatectl
               Local time: Sun 2023-07-23 11:13:47 JST
           Universal time: Sun 2023-07-23 02:13:47 UTC
                 RTC time: Sun 2023-07-23 04:09:07
                Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900)
System clock synchronized: yes
              NTP service: active
          RTC in local TZ: no

もしタイムゾーンが、Asia/Tokyo以外になっている場合は、設定を変更します。

timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

NTPサーバーのアドレスの確認・変更

AlmaLinuxでは、chronyというソフトウェアが時間同期を行うために利用されています。chronyの設定ファイルから、どこに接続しているか確認できます。

/etc/chrony.conf

# Use public servers from the pool.ntp.org project.
# Please consider joining the pool (https://www.pool.ntp.org/join.html).
pool 2.almalinux.pool.ntp.org iburst

設定ファイルから、2.almalinux.pool.ntp.orgに接続されていることが分かります。またiburstは、Initial Burstの略で、起動時に4回問い合わせて、同期時間の妥当性を早めるメリットがあるので付けておきます。

2.almalinux.pool.ntp.org は、日本のサーバーにも接続されていることが分かります。

直接、国内のNTPサーバーに接続する場合は、アドレスを書き換えます。国立研究開発法人 情報通信研究機構が提供している、ここでは公開NTPサーバーに接続してみます。

# Use public servers from the pool.ntp.org project.
# Please consider joining the pool (https://www.pool.ntp.org/join.html).
pool ntp.nict.jp iburst

書き換え後、chronyを再起動します。

systemctl restart chronyd

chronyc sources で接続確認ができます。

chronyc sources

変更前

[root@localhost etc]# chronyc sources
MS Name/IP address         Stratum Poll Reach LastRx Last sample
===============================================================================
^? time.cloudflare.com           3   6   377    45   -300us[-1478us] +/-   82ms
^- y.ns.gin.ntt.net              2   6   377    41  -2805us[-2805us] +/-   83ms
^* mail1.marinecat.net           2   6   377    44  -2067us[-3245us] +/-   16ms
^+ ipv4.ntp3.rbauman.com         2   6   377    36  -2629us[-2629us] +/-   16ms

変更後

[root@localhost etc]# chronyc sources
MS Name/IP address         Stratum Poll Reach LastRx Last sample
===============================================================================
^- ntp-a2.nict.go.jp             1   6    17    48  +2600us[+2600us] +/-   10ms
^* ntp-b2.nict.go.jp             1   6    17    48  -2245us[-2110us] +/-   16ms
^- ntp-a3.nict.go.jp             1   6    17    48  -1497us[-1497us] +/-   14ms
^- ntp-k1.nict.jp                1   6    17    48  -2117us[-2117us] +/-   20ms

アスタリスクがついている^* ntp-b2.nict.go.jpが現在の接続先となります。

既定の2.almalinux.pool.ntp.orgでは、さまざまな接続先が定義されており、接続先により80msと時間がかかっていますが、国内のNPCに直接接続することで安定した速度が期待できます。